ビジュアルの持つ力

web制作会社からあがってきた(ハワイアンなサイトの)デザインに納得がいかないので何とか(画像的なところを中心に)直して(手を入れて)欲しい、という類のご依頼はたまにあります。

どのケースにも問題の根源がいくつかあると感じます。
大きなところでは、クライアントさんの思い描いている微妙な「ハワイ感」をビジュアルで再現する、というのが、web制作を中心に行っている会社さんだともしかしたら難しい(荷が重い)かもしれない、というところです。
かつて「ハワイアンでとお願いしたらひまわりの画であがってきてしまった」というご相談も確かにありましたが、近頃ではさすがにこの日本列島ハワイアンブームもあってか、「ハワイアン」なモチーフはその頃よりはそこそこ浸透したように思います。
ヤシがあり、ハイビスカスやホヌが描かれていてもなお「手を入れて欲しい」とおっしゃるクライアントさんの「ハワイ感」はもう少しフクザツで、もっとリアルなモチーフ起用だったり、使用する色だったり、チョイスするフォントだったりと、総合しての要求であるように思います。
依頼主の求め思い描いている「像」がどのようなものであるか、をできるだけ精緻に汲む、これもわたくしにとって重要な仕事だなぁと感じます。同時に、もっともっと自分の引き出しに充填せねば、と改めてこころを引き締めたりもします。