Ke Ala O Ke Ao Cultural Arts Studio Ho`ike 2012


年が変わってしまいましたが前回のホーイケに続いての今回も、楽しく見てまいりました。

「E Nanea Mai」のタイトルどおり、「リラックスして楽しんで」がコンセプトのホイケ。
大変なことがあった2011年を日本に居ながら、肌で受け止めてきたハワイ人のクムたちのことですから、このコンセプトへの想いもまた、ひとしおかと思います。
まだまだ苦難の多い日本ですが、「せめて、このホイケを見ている2〜3時間くらいは、気苦労も忘れて、心からリラックスして楽しんで欲しい」というオープニングの挨拶が印象的でした。

ゲストの多彩さが大きな楽しみであるケアラオのホイケ、今回はKuana Torres Kahele、Kuhau Tamure、Iwalani Apo、Ikaika Blackburn。わたくし個人的には、HooことIwalani氏の演奏を生で見るのが初めてで、なにより楽しみにしていました。まだ今のように日本や大きなフラの大会などでゴージャスな衣装で見かけるようになる以前から、そこここのYoutubeの動画でみかけては、そのウクレレのテクニックに見惚れていた、Iwalani Apo。今回はPianoパートでの参加でしたが、優しく温かく、ちょこっとポップさをはさむその演奏の間中、ずっとダンサーさんから視線をはずさず、リズムを大事にした演奏をしているように見受けられたのがとても印象的でした。決して前に出すぎることのないスイートな演奏。

Ikaika氏の演奏も、生で初めて見ました。ベースの演奏も良かったのですが、その声がとても、魅力的でした。力強く伸びやかなヴォーカルは、ハワイアンミュージックの良さを心から堪能できる感じです。またきっと聴きたい!と思わせる声でした。

もうひとつの毎回のお楽しみは、ステージセット。今回は、リラックスしたワイキキの浜辺のムード!パラソルを携えたビーチチェアには、終盤、ミュージシャンたちもゴロン、と横になってリラックスして見せてくれたりと、そんな和やかな表情を見られるのも、このホイケならではのものではないでしょうか。

また、今回は衣装もことのほか、印象に残る良いものでした。ここ数年、ずっと担当しているのは東京神田の「メネフネ・プランテーション」とのこと。主にクムのキナがデザインコンセプトに深く関わっているそうで、今年のそれは花々をテーマに、鮮やかでステージ映えするデザインが多く、目を引きました。

たくさんの要素をいっぺんに楽しめ、また、会場ではいろいろな友人達に会えて、言葉を交わせるのが、こういう場所の良いところですね。楽しかったです。