色に見る国際性


※imageはご紹介するサイトのキャプチャーです

今朝見かけた記事内に興味深いものがありました。
■InfoQ:Colors and the UI

色とUI=User Interfacesについて多角的に書かれたこの記事内、「色と視覚的訴求(Colors and Visual Appeal)」の章に、色から受ける一般的なイメージ、が表化されて書かれていたのですが、いくつか「!」と思ったものがありました。
文章で書き並べるより、併記するとわかりやすいので下に書き出してみました。赤字が私が「!」と思ったところ。

訳は私によるものなので誤解釈に気づかれましたらご一報いただけるとありがたいです。また、日本のイメージの記述は私手持ちの書籍「わかりやすい色彩と配色の基礎知識」から一部を抜粋させていただき、利用しました。

- 西欧 日本
熱い、停止、攻撃、エラー、警告、火、大胆 血、火、太陽、情熱、興奮、歓喜、危険、活
バイオレット 女性、かわいい、綿飴 -
オレンジ 温かい、秋っぽい 夕焼、太陽、炎、健康、元気、活発、喜び
黄色 幸福、陽だまりの、楽しい、のんびり、注意 明朗、陽気、元気、楽しい
茶色 温かい、秋、汚れ -
嫉妬嫉み、初心者、春っぽい(緑豊かな)、田園 葉、木、山、草、森、新鮮、平和、平静、若々しい、安全
平和、水、男性 空、海、水、湖、深遠、忠実、理想、清澄、沈着
英国の(高貴な) 着物、高貴、神秘、優雅、心配
純潔、清潔、無垢、冷たい 雪、雲、紙、清潔、純粋、潔白、神聖
不吉な、幽霊、死、恐怖、喪 、夜、墨、暗闇、厳粛、恐怖、悲哀、死滅
グレー 曇り、どんより、老い 雲、煙、道路、雨、陰鬱、不安、落ち着き、平凡

緑が「田園・牧歌・畜産」風味なのも島国ではなく大陸を感じますし、紫に対する意味合いの深さに日本古代宮廷時代の装束や角界行司の装束などの背景も読める気がします。

それにしても緑が「嫉妬」はどうにも腑に落ちません。私としてはむしろ、紫に嫉妬イメージを抱きます。個人的にどうにも不安定さを感じる色味で、私の描画に紫系の色はなかなか入ってきません。なので「心配」というイメージは納得しました。
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初めてはてな記法でのテーブルというのを書いてみました。へー、へー、へー。


わかりやすい色彩と配色の基礎知識―はじめて学ぶ「色彩能力検定3級」対応

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