タイポグラフィとトロピカルな植物

私はどれかといえばイラスト描き、ですが、できるだけ広くいろいろなグラフィック〜質の良いもの〜を見るように心がけています。幸いインターネットのおかげで、世の中では日々こんなにもすばらしい作品が世に送り出されているのだな、と毎日刺激を受けることが可能です。
今日はそんなインスピレーションをもらえるサイトを見ていて気になったグラフィックみっつのご紹介です。いずれもタイポグラフィと植物を組み合わせた繊細で美しいグラフィックで、どこかにトロピカルを感じるものなのですが、色使い、植物の表現の仕方、選んでいるモチーフでそれらは、実にさまざまなトロピカル感の表情を添えています。


※各imageはそれぞれの作品が掲載されているサイトのキャプチャーです。



Cyrella
大きく配置されているハイビスカスは、色相/カラーバランスを変更したまったくのリフレクト(左右反転)なのでそれが単調さにつながってしまっているけど、「熱くないトロピカル」「涼しいトロピカル」が表現されていて不思議な感じです。また、ツタ、ってどちらかというと北欧とかのイメージがあってそのアンバランスさも印象深さに役立っているのかもしれません。



Green
かなりボールドな書体の文字に、ココパームや極楽鳥花、ハイビスカスが見え隠れ。蝶も飛んでいてどこか「手付かずのパラダイス感」があるはずなのに、「G」の文字からデロン、と垂れ下がった何か、がそのバランスを崩しています(笑)



H5
これは「トロピカル」か、というとそうでもない気がしたのですが、やはりパラダイス感という点では近似値かと思いました。気球というモチーフは私もつかったことがあります。ヴェールのような光と文字の一部が透けていることなどで、実に透明感ある描画になっています。

余談ですが、私はさまざまなトロピカル感、を表現したいなと常々思っています。ポップなトロピカル、誠実なトロピカル、太古のトロピカル、挑戦的なトロピカル・・・(笑)あらゆる「〜な/〜の」を「トロピカル」の前につけて、これからも飽くなき探究心でトロピカル道を進んでいきたいです。

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お仕事でですが、年賀状のイラストとしてハワイのビーチを描きました。うーん、やっぱり私の(ROCO'sの)年賀状はこうでなくちゃ。自分の年賀状、作る時間あるかなぁ。