Ke Ala O Ke Ao Cultural Arts Studio Ho`ike 2010


昨年も観に行った、「キナカラ」の愛称で親しまれているハワイ人兄弟の若きクムフラ、Kahikina & Kalaniのハーラウ(=フラの教室)「Ke Ala O Ke Ao Cultural Arts Studio」のHo'ike(ホイケ=フラの発表会)を観てまいりました。

緞帳が上がると、ステージ中央には暖炉を模したセット、雪も舞いちり、クリスマス気分を一気に盛り上げてくれます。

バックに控えているミュージシャンは、Aaron J. Sala(P)、Kainani Kahaunaele(Uke)、Keao Costa(Ba)、Shawn Pimental(G)という豪華さ。なんといってもこの友人達であるミュージシャンの豪華さが、このホイケの大きな特徴でしょう。

随所にさまざまな趣向をこらしたステージは、単に「ホイケ」と括ってしまうのはもったいないような、エンターテインメント性の高いショウだったと思います。

もう一つ、今年のホイケでは、昨年とは違ったすてきなサプライズがありました。それは、サニーチンのハーラウ「ハーラウ ナー マモ オ プウアナフル」日本校から、アラカイであり日本校の指導者のロパカ氏とカネ(=男性)ダンサー、そしてテハニ・ゴンザード(TeHani Kealamailani Gonzado )の主宰する東京のフラスタジオ「Ka Hula O Kealamailani
のハラウも、ワヒネ(=女性)ダンサーを連れてゲスト出演してくださったことです。
こういったことを通じて、おそらくキナカラのお二方の伝えたかったメッセージがあるのだと思いますし、会場のみなさんも、それぞれの中でその想いをきちんと受け取って帰ったのだろうと思います。何よりのプレゼントだと、わたくしは感じました。全体を通して、とても大切なこと、とても温かいこと、のメッセージがあったとも感じました。

選曲は、どこか冬を感じさせるものやクリスマスにちなんだものも多く、フラには古典も新しいエッセンスもどちらも感じさせ、観ているものを飽きさせず、また、クムたちの新しい挑戦も感じられるものでした。

終始和やかで温かな、ステージ上と客席の境目の薄い、よいホイケでした。お声をかけてくれた友人に、感謝します。