Kuana Torres Kahele「KAUNALOA(カウナロア)」


Na PalapalaiのKuana TorresがリリースしたソロCD「KAUNALOA(カウナロア)」を入手しましたので聴きました。とても、とても、良かったのでレビューでシェアしたいと思います。
わたくしが冗談で「KUANALOA」と言うこのCDですが、あながちスっ頓狂な冗談でもないと思っています。リリース前からそのカヴァー用の写真があちこちでプレビューされていましたが、そのときからもう、大変に、so much KUANAだなぁと思っていました。そして聴いてみてまたさらに。どこを切ってもクアナらしさが125%溢れ出てくるクオリティの高い一枚。KUANAファンは言わずもがな、Na Palapalaiファンも、また、新しいハワイアン・ミュージックの可能性を受け容れ模索したい人にもお勧めの一枚です。
とにかく、クアナの朗々と歌い上げるヴォーカルの魅力で一貫して聴かせる一枚だと思います。
1曲目はハワイアンファンにも馴染み深いナンバー「`Ulili e」なのですが、これまで誰がカヴァーしてきたそれとも違う、と感じました。朗々と、テンポよく歌い上げられるウリリエから、インパクトの高い導入部です。
多くがクアナのオリジナル書き下ろしの曲が収録されている中でも、特に変り種で異彩を放つのが5曲目の「Na- Vaqueros」。タイトルからも想像できる通り、スパニッシュとハワイアンのmixされた、ある意味HAPAソング。しかしながら、スパニッシュの音韻と、スパニッシュらしいギターが、なんとも絶妙にハワイアンと、また、クアナの声質とマッチして、これはひとえにクアナのプロデュース能力によるものだと言えそうです。
その次に続く「KEANAKOLU」は、クアナらしい(?)メロディーラインの一曲。
その次7曲めの「KE ANU O WAIMEA」は、CD「Makani `Olu `Olu」にも収録されていて、ファンには馴染み深い一曲ですが、タイトルに(2011)とついているとおり、あらためてクアナらしい味付けでリミックスされたものだと言って良いでしょう。マカニ・オル・オルではAaron J Sala-(アアロン・J・サラー)が彼の魅力を大輪に咲かせたピアノでこの曲を彩ってくれていましたが、ブックレットには、「Ho`omanawanui Apo」がピアノ、としてクレジットされています。多分、わたしも最近大注目のアーティスト「ホー」ことIwalani Ho`omanawanuiikanaauao Apo氏かと思っています。Makani〜よりもテンポをごく僅かに落として、少ししっとりとした「KE ANU O WAIMEA」を聴いたとき、良い意味で、あぁ、クアナもひとつひとつ年をとって、また新しい魅力を携えているのだな、となんだか、しんみりとそう思いました(笑)



ハワイアンランゲージというだけでも敷居は高いのに、ましてスペイン語ともなると。でも、ご安心ください。このCDのブックレットは至れり尽くせりで、ちゃんとすべての曲に関して、英語ではありますが歌詞対訳がついています。質の良い紙の、24ページブックレットは、一度抜いたらCDケースに戻らない?!と心配すらさせる厚さで、その中身には、クアナの等身大の想いや、感謝の言葉なども収められています。連なる熱い言葉たち、これはCDを手にしてからのお楽しみに(笑)
クアナの魅力をハワイらしいシーンの中で切り取った写真は、シグ・ゼーン氏の息子、Ku-ha`o Zaneの名がクレジットされています。和やかなムードのなか、撮影したのだろうな、などと思いを馳せるのもまた、楽しいでしょう。

さぁ、長くなってしまいました。こんなふうに、魅力たっぷりのCD、興味があったらぜひぜひ、GETして聴いてみてくださいね。Enjoy!

Kaunaloa

Kaunaloa

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