Jungle
今回ハワイに行って再確認したこと。それは、私は、ジャングル(感)が好きだということ。
そもそもは熱帯の植物が好き。鮮やかで、生命力を感じるくっきりとした主張があって。
なかでも、手つかずの自然といった風情の、ジャングル感がことさらわくわくする。ヤシやアフリカンチューリップがそれなりの均衡を保って密集している有様などはため息が漏れる。
なぜ、熱帯の植物はあんな色と形をしているのだろう。甘やかな美しさではなく、生きるための、といった。エゴイスティックな植物たち。
迷うように小径に入って、光と影のもてなしを受けるのも心がハッとさせられる。
ジャングルが好き、となると、これで田中一村の描き出した奄美大島になぜこれほど惹きつけられているか、にも容易に説明がつく。ハワイ島でもウェストコーストの爽やかさよりもなぜだか雨がちなイーストコーストに吸い寄せられているのにも、ストン、と納得がいった。
この写真は生命力ある緑のなか、光と影の歓迎を受けたハマクアコースト。ハマクア・ブルゥとでも言うべき青が、心を洗ってくれる。