マクロとミクロのGマップ

昨日、いつもは「地図」で見ているGoogle Mapを、「写真」モードで見てた。最初は、ただ、「軽井沢」を探していただけだった。続いて自分の住んでいる所周辺を眺めた。写真データもいつのまにか更新されて以前見たときよりも新しくなったんだな、と思った。
私の住んでいるところには、見慣れた光景が、陽に照らされて、とても静かで、いつも通りで、平和そうだった。次に実家の近くを見た。お布団が干してありそうに太陽に包まれていた。どうもこのGマップ用写真は晴れたときのものを採用しているようだ。
心の中になんだかうらうらとしたものが広がった。人影があまり映りこんでいないのが気になって渋谷のスクランブル交差点を見てみた。角度が直角の俯瞰ではなかったが、それなりに人が居た。サラリーマン風の人かな、陽の光の中、それぞれに何かを思って信号を待っている(ように見える)。
あの団地の一戸一戸の中、このビルの窓一つ一つの中、いろんな人たちが太陽に照らされたりしながらこの地球の上で、おいしいものを食べたり傷ついたりケンカしたり戦ったり微笑んだり腹を立てたりしてる。マクロな絵図の中のミクロな個人事情。それらひとつひとつがすごく幸せに見えた。
もう一度自分の住んでいるところに戻った。やっぱり静かで平和で陽があたってる。地図を見始めたとき、わたしは確かに焦っていたしそれなりにうちのめされてもいたし掴みたいものをつかめない非力さを嘆いても居た。でも、わたし、すごく幸せだ。Gマップを見て再発見したきらめく小さな宝。
しあわせ、って、すぐ隣にあるな、って、再確認することが増えたこのごろ。風のない日の湖に静かに進水するように今日を始める。れっつごー。