Breadfruit Festival

今回のわたくしのハワイ旅行は、そもそも、「ハワイで満月を見たい」で始まったわけですが、その渡航時期を現地の友人に伝えたところ「ウルフェスティバルがちょうどあるけど行く?」との情報をいただきました。調べてみたらなんとウルを食べることもできるようです!かねてからずっとずっと食べてみたかった、食いしん坊の私。行く行く行く行く!何はさておき食い気。二つ返事だったのでした。



場所は西側、キャプテンクックの植物園。のんびりとした場所で、ちんまりと開催されていました。いいね。


入場したらなにやらハワイアン・ミュージックが聴こえてくるではありませんか。ライブ!フラフラと吸い寄せられる私。余談ですが、ハワイアンを聴きなれると、チラとどこの場所ででも耳にすると「(。・_・。)!」ってなりませんか?・・・で、小さなテントの下小さなステージが・・・でも、機材が、すごく立派ですよ。


しかも、えも言われぬ脱力したグルーヴ感。なにこの上質のハワイアンは。


・・・って、ダイアン・アキ!(ごめんなさい、この時点では名前も顔も一致せず。素敵な歌姫なのですよ→YOUTUBE
思わず口ずさむハワイアンナンバーの数々。後ろの方で見ていたのに、ステージ上からミュージシャンって、結構観客をよく見ているよね。「そこのあなた、あなたフラソング知ってるわね、踊れる?踊りなさいよ!」・・・すんません、わたしは踊れないフラ好きなのです・・・「おどれって言うとみんなそう言うわね、ノー!って(笑)」わはは。


それでも興が乗ってきて、いつしかメレフラタイムに。あぁ、こういうのいいね。こういうフラが好き。
結局ライブはこの回最後まで堪能。幸せ。


おっと、ウルらしきもの発見。


念願の試食!左は蒸(ふか)したもの、右はウル・ポイの団子とのこと。味と食感は、「甘くないさつまいも」がぴったりくる感じです。あっさりしていて主張の少ない味は、主食にぴったりの食べ飽きない味。


ウル・ポイを作っているところ。叩いています。・・・昔はさ、食べることひとつにも必ず、労働を伴ったものだよね。クリを拾って剥くとか、つくしを摘んでガクを取り除くとか。今のようにコンビニエントじゃなかった。メタボとは無縁だったわけだ(笑)


会場内ではさまざまなハワイアンカルチャーも勉強できました。これは、オヘ・カパラ。ものすごくいろいろなパターンが!オヘ('ohe・竹)は、硬いし繊維があるので彫るのが大変、なはず。そのパターンのテクスチャーは素朴でとても素敵。


・・・ん?何やらテーブルの端に、素敵な表紙の本が・・・見えた、ような・・・。


っぉおお〜〜っっ!!?だいだい大好きなハワイアンモチーフの版画作家、Caren Loebel-Friedさん!!!(彼女のwebsite→)興奮気味にあなたの作品が大好きなんです、と伝えたら、ニッコリして私の胸のTシャツの「pehea 'oe?」を見て「How are you?」と言ってくれた。なんとも、ほんわかしたムードの方でした。いま連続して放送している、長谷川潤ちゃんのNHKの番組、あそこでピックアップしてもらっているわ、ぜひ見てね、とのこと。みんなもぜひ見てねー!(NHK BSプレミアム・長谷川潤 ハワイを踊る→


この催事のメインイメージを彼女が描いているのですね。わたしもTシャツ買いました。最後の一枚のSサイズだった、ラッキー。こういうのって、いい思い出になるお土産だよね。


他にも、カパを叩く実演も。


昨年、わたくしがオアフに出品したTシャツに描いた光景そのままが目の前に。なんという幸せ。


向こうの方ではウルを焼いてる。焼いていたのはなんと・・・


サタワルのスターナビゲーション・航法師、マウ・ピアイルックのオハナたち!!!?すごい、すごすぎる。
マウ・ピアイルックは、ホクレア号で有名なナイノア・トンプソンにスターナビゲーションの航海術を伝授した方だそう。もちろん自身もホクレアに乗船している。どんな方なのかの詳細は、wikiを見てね(ウィキペディア・マウ・ピアイルック→


オハナの一人が、色々な、とっても貴重な話を、丁寧に聞かせてくれました。サタワルは、今でもまだ、電気もなく、物々交換という価値観が生きている土地であること。それでもなんの心配も問題もないこと。みんなでわけあって、助け合って生きる、というのが基本であること。・・・そんな彼女は、かつて2〜3年、「シモキタザワ」に住んでいたことがあるそうで、軽快に「イラシャイマセ〜〜」と締めてくれました(笑)貴重なお話を聞かせてくれてありがとう。

この話を聞いてからいろいろなことを深く考えました。最近の日本では、ハワイ人に対して、根本的に払うべき敬意が薄れているようにずっと感じていました。自分たちの目先の利益のために、高額のお金でハワイ人を買収しているような、そんな。お金以外の価値観にきちんと重点を置いて生活できていた人たちを、惑わせるような関係、って、フェア、とはいえないんじゃないだろうか、って。ハワイからも、サタワルからも、またブータンからも、ニッポンはもっと、学んで(ある意味後退にも見える)見直しをきちんとするべき時に来ているんじゃないのかなぁ。・・・この生意気な発言は、するのにちょっと勇気が要ったけど、まぁ、自分のBlogだし、いいよね(笑)何かに気づいたからには、わたしも何か、変わらなくちゃ。


他にも、学生たちが作ってくれるステキレシピのウル料理など。


みんなとっても楽しそうに、レクチャーしてくれるんですよ。


秘伝のレシピも写してきちゃったもんね、ヒミツだもんね(だがしかし、ウルが手に入らぬ!)


巨大なバナナやいろいろな品種のバナナなども見学して、充実のイベント会場をあとにしました。

末筆ながら、私をこんなに素敵なフェスティバルに案内してくれた大好きなAtsuko、本当にありがとう。感謝、感謝なんだよ。